私たちの身近にも、様々なアルミニウム製品が用途や目的に合わせて
沢山使用されていることはご存知でしょうか
アルミの特性と最適な製品をご紹介します
Aluminum’s Futureアルミニウムの特徴・比較
01.ステンレス vs アルミ押出形材
比較をしてみても、 おおよそ焦点になるのがアルミは軽量化、ステンレスでは強度。
| ステンレス(オーステナイト系ステンレスSUS304) | アルミ押出形材(A6063-T5) | |
|---|---|---|
| 軽さ | 比重は7.9 でアルミの約3倍 | 比重は2.7でステンレスの約1/3 | 
| 強度 | A6063-T5と比べ強度が高い (降伏点:約210N/mm²) | SUS304 と比べ強度が低い (降伏点:約145N/mm²) | 
| 腐食性 | 良好 | 良好 (アルマイト処理により耐食性、 表面強度を上げることも可能) | 
| 通電性 | 通電性低い (IACS値:2-3%) | 通電性高い (アルマイト処理により絶縁性を持たせることも可能) (IACS値:52-55%) | 
| 加工性 | A6063-T5に比べ硬く、加工し難い | SUS304 に比べ柔らかく加工し易い | 
| 熱伝導 | A6063-T5に比べ熱伝導が低い (熱伝導率:17W/m・K) | SUS304 に比べ熱伝導が高い (熱伝導率:237W/m・K) | 
| 外観 (表面処理) | ヘアライン・ブラスト仕上げ | ヘアライン・ブラスト仕上げ、焼付塗装や着色アルマイトにより多彩な色味が可能 | 
※表中の数値は各種条件により
異なる場合があります。
強度
- 比強度(単位重量当たりの強度) はステンレスよりアルミの方があり航空機等輸送機器や建造物にも使われている実績があるので押出形材により断面形状の工夫、板厚を増やしたり、材質を変更したり、強度を増すことは可能。
加工性
- ステンレスに比べ切削抵抗が小さい為、効率・コスト削減につながる。
- 押出形材にすることにより、入り組んだ形状・加工箇所の削減が可能。
耐食性
- ステンレスは表面に不動態とよばれる酸化被膜を形成することにより高い耐食性があります。一方で、アルミも同様に酸化被膜が自然に形成されますがアルマイト処理をすることにより人工的にこの酸化被膜を厚くすることでより耐食性を高めることができます。
機能性
- 熱伝導率は汎用金属の中で銅に次ぐ性能があり、冷やしたりと性能を生かし、冷暖房装置、エンジン部分、各種のヒートシンクとして欠かせない存在。
- 軽さを生かし、小型化・軽量化により輸送コストの削減や効率化を図ることが出来る。
02.スチール vs アルミ押出形材
軽さ・耐食性で言えば断然アルミだが、強度面ではやはりスチールの方に軍配が上がる。
しかし、メリットを生かし、弱点を克服し、機能性ではアルミ押出形材の推しポイントがいくつかある。
| スチール(SS400) | アルミ押出形材(A6063-T5) | |
|---|---|---|
| 軽さ | 比重は7.9でアルミの約3倍 | 比重は2.7でスチールの約1/3 | 
| 強度 | A6063-T5と比べ強度が高い (降伏点:約235N/mm²) | スチールと比べ強度が低い (降伏点:約145N/mm²) | 
| 腐食性 | 悪い | 良好 (アルマイト処理により耐食性、表面強度を上げることも可能) | 
| 通電性 | 通電性低い (IACS値:17.5%) | 通電性高い(アルマイト処理により絶縁性を持たせることも可能) (IACS値:52-55%) | 
| 加工性 | A6063-T5に比べ加工し難い | スチールに比べ加工し易い | 
| 熱伝導 | A6063-T5に比べ熱伝導が低い (熱伝導率:80W/m・K) | スチールに比べ熱伝導は3倍 (熱伝導率:237W/m・K) | 
※表中の数値は各種条件により
異なる場合があります。
強度
- 比強度 (単位重量当たりの強度) は鉄よりアルミの方があり航空機等輸送機器や建造物にも使われている実績があるので押出形材により断面形状の工夫、板厚を増やしたり、材質を変更したり、強度を増すことは可能。
加工性
- 鉄に比べ切削抵抗が小さい為、効率・コスト削減につながる。
- 押出形材にすることにより、入り組んだ形状・加工箇所の削減が可能。
耐食性
- 鉄は腐食防止の為、メッキや塗装が不可欠となります。一方、アルミは酸化被膜が自然に形成されることにより腐食の防止をしますがアルマイト処理をすることにより人工的にこの酸化被膜を厚くすることでより耐食性を高めることができます。
機能性
- 熱伝導率は汎用金属の中で銅に次ぐ性能があり、冷やしたりと性能を生かし、冷暖房装置、エンジン部分、各種ヒートシンクとして欠かせない存在。
- 軽さを生かし、小型化・軽量化により輸送コストの削減や効率化を図ることが出来る。
Cases一般的なアルミの用途
アルミニウムはその軽さ・耐食性・加工のしやすさ・熱伝導性の高さなどから、非常に幅広い分野使用されています。

輸送機器分野
- 自動車(ホイール、ボディパネル、エンジン部品)
- 電車・新幹線(車体フレーム、内装材)
- 航空機(機体骨格、パネル、構造部品)
- 自転車・バイク(フレーム、ホイール)

建築・建材分野
- サッシ、ドア、カーテンウォール
- 外装材、屋根材、手すり、看板
- 吹き抜けや構造材の補強など軽量構造部品

電気・電子分野
- スマートフォンやPCの筐体
- 放熱部品(ヒートシンク、冷却フィン)
- 電線(送電線に使われるアルミケーブル)

家庭用品・生活用品
- 鍋・フライパンなどの調理器具
- 飲料缶、食品トレー、ラップ(アルミホイル)
- アウトドア用品(テントポール、チェア、工具)

産業機械・設備分野
- ロボット部品、搬送機械のフレーム
- 検査装置・医療機器のカバーや構造材
- 半導体・精密機器の治具・部材
Casesサンケン工業の工業製品向けアルミ活用事例
鉄道事業で使われるアルミ押出形材
利用客や荷物を乗せて鉄道の上を自走する電車。
生活に欠かせない交通手段の1つです。
電車内部の窓枠、 天井パネルなどにアルミの押出形材が使われています。
最近では総アルミ車両も存在します。
1.軽い
軽量化により燃費節約や作業効率を高めます。
2.耐食性がよい
酸化被膜をもつ為、 鉄製品と比較し
腐食し難く安全面でも能力を発揮致します。
3.再生しやすい
廃車時にアルミ製品は溶かし易く、再利用出来る為、鉄製品に変わって近年では使用される車種が増加しています。


CASE 
新幹線向けアルミサッシの制作
サンケン工業では新幹線向け窓枠を制作しています。
軽量で高品質な部材を大量ロット・柔軟な納期で対応しております。

修景施設で使われるアルミ押出形材
1.軽い
鉄製品より軽量の為、作業効率を高めます。
2.耐食性がよい
酸化被膜をもつ為、鉄製品と比較し、腐食し難く安全面でも能力を発揮致します。
3.再生しやすい
破棄時にアルミ製品は溶かし易く、再利用出来る為、鉄製品や木材に変わって近年では使用される物件が増加しています。



大井ふ頭緑道公園(東京都)

ふなばしアンデルセン公園(千葉県)

久松児童公園(東京都)

大塚池呼鳥橋(茨城県)

大塚池白鳥橋(茨城県)
バス事業で使われるアルミ押出形材
⽇常⽣活において、バスは⼈々にとって必要不可⽋な交通⼿段です。
その内装部品として窓枠、広告枠などにアルミの押出形材が多数使⽤されています。
以前は鉄製部品の使⽤が殆ど占めており、アルミ使⽤は少なかった時代はありましたが、今現在は主流となりつつあります。
1.軽い
鉄製品より軽量の為、作業効率を⾼めます。
2.耐食性がよい
酸化被膜をもつ為、鉄製品と⽐較し、腐⾷し難く安全⾯でも能⼒を発揮致します。
3.再生しやすい
廃⾞時にアルミ製品は溶かし易く、再利⽤出来る為、鉄製品や⽊材に変わって近年では使⽤される物件が増加しています。


CASE 
バス広告枠のアルミ枠
サンケン工業ではバス向け広告のアルミ枠を制作しています。車両のサイズに合わせた特注品を制作。
アルミは輸送機器向けの素材として優秀で、鉄からの置き換えが進んでいます。

その他事例

神奈川トヨタ自動車様と協働
キッチンカーの試作

レーシングシミュレーターの筐体
ゲームショーに出展

ミニバンのラゲッジルーム 積載率向上アイテム
アルミ構造材使用にて

 
	